京都には徒歩圏内にたくさんの見どころがあって時間がいくらあっても足りません。リピートして何度も来ている理由の1つです。
さて、御辰稲荷神社は平安神宮の北側に位置し、小さいながらもパワースポットと呼ぶにふさわしい神社。
元々この辺り一帯は「聖護院の森」と呼ばれており、現在の京大付属病院の辺りから、聖護院門跡の方まで鬱蒼(うっそう)とした森が広がる地域だったそうです。
この御辰稲荷もその森の中に建てられていたようです。
こんな方におすすめ
- 参拝するために最小限の御由緒や特徴を知りたい
- 小さな神社ですが、行く価値あるのでしょうか?
- せっかく参拝するのだから見ておくべきパワースポットや見どころを知りたい
- 収集している御朱印はどんなものが拝受可能か、奉納される絵馬もできれば知りたい
どういう順番で御朱印・寺社巡りをしたのか
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19時「京菜味 のむら」で朝食
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29時50分 梛神社 10時5分まで滞在
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310時7分 新選組発祥、八木家中には入らず
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410時45分 下御霊神社
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511時前半 熊野神社
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611時45分 聖護院門跡
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712時 御辰稲荷神社 ←この記事。
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812時20分 金戒光明寺
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913時 真如堂
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1014時 青蓮院門院
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1115時15分 知恩院
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1216時 円山公園・八坂神社
御由緒
第113代、東山天皇に仕えた方にお告げがあり、御所の辰の方角に森と言えば“聖護院の森”であろうということで、さっそく森の中に祠を建てた。これが今の御辰稲荷の始まりとされている。神社の「御辰」名前の由来は御所からみた「辰」の方角というお告げを受けたためであろう。
御辰稲荷の境内には「福石大明神」という摂社があります。
メモ
(よくあるお話で、決して裕福な家庭は主人公にはならないです)貧しい夫婦が暮らしていました。
夫は、野菜を売り歩き、奥さんはあちらこちらで子守の手伝いをすることで生計を立てていました。
奥さんは御辰稲荷神社への厚い信仰を持っていて、いつも幸せがきますように、と祈願していた。あるときに、お百度参りをして願掛けをして、満願の百日目の日に奥さんは境内でウトウトしていて、目を覚ましたところ、奥さんの手には真っ黒な石が乗せられていたのです。
奥さんはお稲荷さんからの授かりものだと確信して、その真っ黒な石を持ち帰り神棚にお祀りしました。すると、子宝に恵まれて女児を出産、成長し、大名の奥方になって娘は幸せな暮らしを送りました。福石の伝説は、人々の間に広く伝わった。
御祭神
中央:宇迦之御魂神(うかのみたまかみ)
左神:猿田彦神(さるたひこのかみ)
右神:天宇受売神(あまのうずめのかみ)
ご神徳・ご利益
宇迦之御魂神(うかのみたまかみ)
神社記載の御神徳
「私たちと最も密接な関係を持つ衣食住のお祖神で、この世に生を享けている人々は、皆、常に大神様の深い知恵を蒙(こおむ)っているのでありますが、殊に商売繁盛、芸能上達を始め、事業を営む人々の尊い守護神であり、また、けがせぬ神様として交通安全はもとより、あらゆる除災、お導きの神様として信仰厚く、数多くの人々が尊い御陰を頂き、御神助により危難から免れて居られます等、ご霊験あらたかなお稲荷様であります」
商売繁盛、ビジネスパーソンの仕事の成功、芸事を習う方々(京都なら芸者さん、舞妓さんなど)の芸の上達など、宇迦之御魂神(うかのみたまかみ)を中心に御神徳が記載されているようでした。
一般企業に勤務している営業職以外の職種の方々もその会社の収益向上のために働いていらっっしゃいますので、ご商売やられている感覚とは多少は違っても本質的な目的は
同じになります。つまり、商売繁盛をご祈願に神社に行くことは、普通のビジネスパーソンも日常の行動の中に自然に組み入れて行ければ良いと考えています。
当ブログもそういう方々の目に届くのか分かりませんが、神社への参拝機会を増やしていただき、より充実したビジネスパーソンとしての活動を行っていただきたい、
という気持ちもかなり込めて記事を書くようにしています。
宇迦之御魂神(うかのみたまかみ)のもう少し追加情報は以下をご覧ください。
猿田彦神(さるたひこのかみ)
サルタヒコの神格 : 導きの神、交通の神、伊勢の地主神
サルタヒコの御利益 :交通安全、延命長寿、厄除け、商売繁盛、殖産興業
もう少し詳しく猿田彦命についての記事は以下をご参照ください。
天宇受売神(あまのうずめのかみ)
芸能の神様です。しかし、猿田彦命と夫婦になることから、縁結びのご利益が強くでてきます。
拝受可能な御朱印は?
これ以外に、以下のような選択肢がありました。
見るべきパワースポット
上述の「福石大明神」という摂社になります。
広く伝わった福石伝説を現代でも実現するために以下のような手順で願掛けをするようです。
「福石大明神」福石さんの前で願いを掛けます
幸福絵馬に願いを書き入れます
神社神主さんが毎朝祈願・祈祷をしてくださいます(お百度のような効果がありそうですね)
当日は、以下の絵馬が拝受できるようでした。
写真にあるような絵馬掛けにたくさんの願いが掛かった絵馬がかけられていました。
住所や公共交通機関でのアクセス
住 所 京都市左京区聖護院円頓美町29-1
交通通機関
市バス・京阪バス 「熊野神社前」下車徒歩5分
地図
まとめ
商売、ビジネスの世界で正解のない問題に出くわす頻度は高いですよね。
選択肢を比較して最善だと考えるものを選択する、という思考回路だと思います。正しいと思います。
そんなときに、気持ちの支えになるような場所や気を清めて頭をスッキリさせるような場所として神社はとても良い場所だと感じています。
崇敬社と呼んでいますが、自分が心地よいと感じる、好きな神社を通勤途上に持っていたり、家の近所にあれば、素晴らしいことですね。
氏神さまなどとの関係にも今後触れていくことにします。