神社の基本 神話

最も身近な神様、稲荷神社とウカノミタマとはなにか?

2021-06-25

ビジネスの世界と同じく、広い心と時流に敏感な感度が高いアンテナを持つものが長く・広く人々に受け入れられるんだなぁ、という話です。

こんな方におすすめ

  • お稲荷さんとは、神様のことなの?
  • ウチの近所にも稲荷神社さんあるけど、ほとんど気にしたことがないな。見かけることあるけど、なぜキツネがいるんだろう?
  • お稲荷さんは、そもそも神社なのお寺なの?
  • こんなにたくさん見かけるけど、ご利益はあるのかな?どんなご利益なんだろうか?

御祭神はどなたなのでしょうか?

伏見稲荷の楼門

全国8万社くらいあると言われている神社の中で、総本宮・伏見稲荷大社をはじめとして全国に3万社以上あるという稲荷神社。御祭神はウカノミタマです。

 

ウカノミタマは、『日本書紀』では倉稲魂命、『古事記』では宇迦之御魂命と表記されています。

『日本書紀』では本文には登場しません。第五段 天照大神のご誕生の(国生み・神生み)の一書(あるふみ)<第六>の中で、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が「飢えたときにお生みになった御子」とだけ登場します。

 

稲荷神社とウカノミタマの結びつき。キーパーソンは空海だった

稲荷神は京都の渡来系の豪族秦氏が氏神として祀った農耕神。「稲」の字が入っているように(イネがなる=いなり)元々は五穀(米、麦、粟、きび、豆)をつかさどる農耕の神。

806年に遣唐使で仏教の修行を終えて帰国、高野山開山などの大事業を成し遂げ、823年東寺を賜り、真言密教の道場として充実させるため講堂建立のための資材提供を伏見の稲荷山から受け、秦氏との関係が密接になっていった。仏教が庶民に広がっている中で一緒に稲荷神も浸透・拡大していった。現世利益(げんぜりやく:仏を信仰した結果、この世で仏の恵みを受け、望みがかなうこと)の考え方も稲荷神のご神徳の中に組み込まれて、庶民の願いに柔軟に対応できるご利益のカードを増やすことにつながった。

 

神社系と仏教系、キツネとの関係

稲荷社は、神社系と仏教系に分けられる。神道系の総本宮は上述のように、伏見稲荷大社である。一方の仏教系は、真言密教のインド伝来の鬼神・吒枳尼天(だきにてん)を祀るもので、総本山は豊川稲荷です。吒枳尼天はまたの名を白晨狐菩薩(びゃくしんこぼさつ)と言い、キツネの精とされました。吒枳尼天(だきにてん)は、インドのダーキニーからきており、裸身で虚空を駆け、人肉を食べる魔女とされている。キツネは古来より、古墳や塚に巣穴を作り、時には屍体を食うことが知られていた。また人の死など未来を知り、これを告げると思われていた。これも両者が習合していく要素となったと思われる。

平安時代後期には、その霊がキツネであるとされ、これに福徳を願う信仰が生まれた。この信仰と田に神の使いをキツネとする農民の伝統的な信仰が融合したものを考えられている。

では、なぜ農民たちは、田の神の使いがキツネだと考えていたのでしょうか。古来より神道の原型として、山や岩など自然物に神様が宿ると考えていました。同様に田の神として存在していました。農作業が始まり、秋の収穫を迎えて農作業が終了する、というサイクルと農地にや周辺にキツネが見られるタイミングが重なっていました。春の終わり頃から姿を見せるキツネ、神の使いとして里にでてきているのです。そして収穫の終わること秋の終わりには山へと帰っていくのです。このサイクルがキツネは田の神のお使いであると思ったのです。

キツネそのものが神様ではありません。あくまでもお使いです。

俗に「キツネの好物」とされている油揚げ。故に稲荷神には、油揚げを供えることがあり、お稲荷さんにいくと袋にはいったままの油揚げがお供えとして置かれている場面をよく目にする。神社さんとしては、困ったものだとおもう。この手の話にはいろんな説があるのでこれが回答というももはないが、キツネの好物とされた由来の1つとして、昔話などではキツネの好物はネズミの油揚げとされていた。殺生を禁じた仏教の影響もあってかわりに豆腐の油揚げを供えたものという説もあるようです。

稲荷神社の信仰拡大

元々農耕従事者が多かった日本において、五穀の神様が信仰されやすい土壌にあったことは間違いない。中世から近世にかけて商業や工業の活動の広がりは、現世利益の考え方をベースに供えた稲荷神も同時に広がりをみせることにつながる。「小さな米粒から多くの実りを生み出す神威があるから、金運・商売繁盛にご利益がある」などと言われ庶民の望みに柔軟に対応してきている。ビジネスと同様に環境変化に合わせてその御利益の範囲を広げ、変化させてきている。

江戸の町には相当数の稲荷神社が存在したと思われる。

 

鳥居がたくさん並んでいる理由は?

伏見稲荷大社でも有名で「千本鳥居」。小さなお稲荷さんでも10−20本くらいならんでいることも多い鳥居。

神社の彩色と同じ意味合いですが、鳥居の朱の色は魔除けや豊穣を表しています。鳥居は願いが「通る」に通じるものとされてきており、願いが「通った」お礼として鳥居が奉納されるようになりました。現在の伏見稲荷大社には1万基もの鳥居があると言われています。

 

伏見稲荷の大鳥居

ご神徳は?

五穀豊穣、殖産興業、商売繁盛、家内安全、どんな願いも聞き入れていただけます

 

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