誰もが知る、1万円札の裏面の図柄として、鳳凰堂の鳳凰が採用されている理由として、財務省は以下のように回答しています。
最高券面額として、品格のある紙幣にふさわしいものとして、瑞鳥(ずいちょう)であり、旧1万円券の裏面でも図案化されていた鳳凰を採用したものです。鳳凰は、我が国の国宝である宇治平等院の鳳凰堂の鳳凰像を素材としています。 財務省ホームページ
もちろん、10円貨幣についても表のデザインが鳳凰堂であることはよく知られたことです。
世界文化遺産に登録されている平等院の御朱印(平等院ではご集印、と呼ぶそうです)、見どころ、アクセス・所要時間・料金情報などをまとめました。
平等院の概要
宗派 :17世紀以来天台宗と浄土宗を兼ね、現在は特定の宗派に属しておらず、塔頭である本山修験宗聖護院末寺の最勝院と
浄土宗の浄土院が年交代で共同で管理している。 *本山修験宗 (ほんざんしゅげんしゅう)は、天台宗の流れをくむ修験道の一派。聖護院が総本山
開山 :明尊(みょうそん):平安時代後期の天台宗の僧
御本尊 :阿弥陀如来
開基 :藤原頼通(992年正月から1074年3月2日)
授与時間 : 9:00ー17:00
所要時間 :休憩も含めて、ゆっくりと拝観するには90ー120分くらい必要です。流して拝観しても1時間近くかかります。
ご集印(御朱印)
集印料は、300円。「鳳凰堂」「阿弥陀如来」の2種類があり、2022年7月22日現在は、御朱印帳への直接の書き入れをおこなっていただけます。
コロナの蔓延状況などに応じて対応が変わってくる可能性がありますので、平等院ホームページの「お知らせ」を必ずご確認お願いいたします。
「鳳凰堂」を書き入れいただきました。
見どころ
鳳凰堂の内部拝観
高密度で国宝が展示されていますので、見どころはたくさんありますが、何と言っても「鳳凰堂」ですね。
非常に重要な注意事項があります。現在鳳凰堂の内部拝観は、9:30から16:10まで20分ごとに、各回 20名限定で実施されています。混雑時には、まず最初に、販売所で時間指定の拝観券 を300円で購入してから開始5分前の集合時間に合わせて、境内の散策に出かけるようにしてください。
鳳凰堂とは。。。。1053年に建立された阿弥陀堂であり、国宝です。江戸時代の初期までは、「阿弥陀堂」あるいは「御堂」と呼ばれており、それ以降は、「平等院鳳凰堂」と呼ばれるようになりました。鳳凰堂は建造物としては中堂、北翼廊、南翼廊、尾廊の4棟あります。阿字池の中島に東を正面として阿弥陀如来坐像を安置する中堂が建ち、その北と南(向かって右と左)にそれぞれ北翼廊、南翼廊が接続して建ち、中堂の西(背後)に接続して尾廊が建っています。有料の拝観は、この向かって右の北翼廊から靴を脱いで、上がります。見学できるのは、阿弥陀如来坐像を安置する中堂です。
阿弥陀如来坐像を安置する中堂で、説明員の方が、流暢に説明してくださるのですが、なかなか早いので理解がついて行かないかもしれません。実質内部に居れるのはせいぜい15分くらいしかなく、写真撮影も禁止されているため、正直、詳細の内容は記憶にございません。。。
阿弥陀如来様を目の前で拝めることと、内部の装飾が非常に細部にわたり細やかな作業が施されているので絶対に内部の拝観はすべきです。
正門(表門)
こちらで拝観料を支払います。(大人 600円、中高生400円、小学生300円)
正門から入り少し進んだところに、鳳凰堂内部拝観券の販売所があります。左の写真の右端に映り込んでいるのが、拝観券の販売所です。
右の写真のように、北翼廊への入り口が塞がれており、開始時間の5分前にはこの近辺にいるようにしてください。
人数も多くはないことと、先に入って得することもないので、ゆっくり時間に合わせて並べば大丈夫です。時間には遅れることがないようにしてください。
ここから先は、撮影も禁止なので、写真はありませんが、あっという間に終わりの時間になります。名残惜しそうに数名ゆっくりと出てくる方もいらっしゃいました。
鳳凰堂の外部からの見学
ここからは、鳳凰堂をさまざまな角度や方角から見学してみます。正面から右側、北側からの全体像。池の中に浮かぶような鳳凰堂の神秘的、幻想的な雰囲気に心が奪われる瞬間です。
右側の写真は、南側からの全体像です。
正面から見た全体像。シンメトリーが美しい
阿弥陀如来坐像を安置する中堂のアップ
南側真横から見た姿と背部から少し高い場所から見たところ
15:10からの内部拝観券と鳳凰堂、および、10円貨幣と鳳凰堂
背部から見た鳳凰堂の屋根の部分。金色に輝く鳳凰が光を放っています。更に、もっと寄って見たのが右の写真。龍の細工も施されており、細かな作業が魅力を一掃引き出します。
観音堂(重要文化財)
非公開ですので、内部見学はできません。鎌倉時代初期の建築で本堂跡に建てられた。
境内北側、表門を入って左側に建つ。十一面観音立像(平安時代後期)を安置していたが、現在は鳳翔館に移されていますので、鳳翔館でご対面が可能です。
ミュージアム鳳翔館
こちらも撮影禁止なので写真はありませんが、平等院ホームページが素晴らしく、ミュージアム鳳翔館の詳しい案内があります。
浄土院
浄土院 は、平等院の 塔頭で、浄土宗の寺院である。浄土宗の栄久上人が平等院の修復のために明応年間(1492年 – 1501年)に創建した。
源頼政の墓地
源 頼政(みなもと の よりまさ)
治承4年(1180年)4月、頼政と以仁王は諸国の源氏と大寺社に平氏打倒を呼びかける令旨(りょうじ:偉い人の命令)を作成したが5月にはこの挙兵計画が発覚した。
平氏は以仁王の逮捕を決めたため、以仁王は園城寺へ逃げ込んだ。5月21日に平氏は園城寺攻撃を決めるが、一方でその夜、頼政は自邸を焼くき、一族を率いて園城寺に入って以仁王と合流。
平氏打倒の意思を明らかにした。
挙兵計画では、園城寺の他に延暦寺や興福寺の決起を見込んでいたが、平氏の懐柔工作で延暦寺が中立化。
25日夜には園城寺も危険になり、頼政は以仁王とともに興福寺へ向かうが、夜間の行軍で疲労し、途中の宇治平等院で休息を取った。そこへ平氏の大軍が攻め寄せた。
26日に合戦になり、頼政軍は宇治橋を壊して抵抗するが、平氏軍は宇治川を渡河してくる。
頼政は以仁王を逃すべく平等院にこもって抵抗するが兵力の差は歴然としており、有力な一族が次々に死に、頼政も辞世の句を残して腹を切って自刃した。77歳のことであった。
辞世の句 埋木の花咲く事もなかりしに身のなる果はあはれなりける
源 頼政の墓地
不動堂
最勝院は平等院の2つの塔頭のうちの1つ。天台宗系の本山修験宗聖護院の末寺でもある。最勝院の本堂であり、不動明王を本尊とする。
その他
その他として一括するには、素晴らしいモノばかりですが、撮影できないため平等院のホームページをご案内します。
「見て、聴いて、薫って、味わって、触れる 5感で触れる平等院」のページにその素晴らしさの一端を感じ取ることができますのでご覧ください。
料金や所要時間(まとめ)
拝観料 : 大人 600円、中高生400円、小学生300円
鳳凰堂内部拝観料 : 300円(時間帯・人数に限りありますので最初に拝観券をご購入ください)
所要時間 :休憩も含めて、ゆっくりと拝観するには90ー120分くらい必要です。流して拝観しても1時間近くかかります。
徒歩圏内に、世界文化遺産に登録されている、宇治上神社 があります。合わせて是非ご参拝されるべき、見るべき場所と言えます。宇治散策をご堪能ください。
私も想像以上に時間が足りないくらいに見るべき場所のある素敵な場所だと行ってみて感じました。
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宇治上神社|世界遺産かつ日本最古の神社建築など見どころを徹底解説
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世界文化遺産 古都京都の文化財
世界文化遺産 古都京都の文化財 一覧 (京都府のホームページ)
- 賀茂別雷神社(上賀茂神社)(京都市北区)
- 賀茂御祖神社(下鴨神社)(京都市左京区)
- 教王護国寺(東寺)(京都市南区)
- 清水寺(京都市東山区)
- 延暦寺(滋賀県大津市坂本本町・京都市左京区)
- 醍醐寺(京都市伏見区)
- 仁和寺(京都市右京区)
- 平等院(宇治市)
- 宇治上神社(宇治市)
- 高山寺(京都市右京区)
- 西芳寺(苔寺)(京都市西京区)
- 天龍寺(京都市右京区)
- 鹿苑寺(金閣寺)(京都市北区)
- 慈照寺(銀閣寺)(京都市左京区)
- 龍安寺(京都市右京区)
- 本願寺(西本願寺)(京都市下京区)
- 二条城(京都市中京区)
アクセス
〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華117
ご旅行のプランの参考
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