東京 江東区

紀文稲荷神社|地元の方々の崇拝が伝わる清々しい小社

東京メトロ半蔵門線「清澄白河」から始めた神社散歩巡り。

以下投稿済の「佐賀稲荷神社」から更に南下して、今回の「紀文稲荷神社」へと歩を進めました。

地図を見回すと小さなお社がたくさんありました。集中していますね。東京は神社の集約と疎が、極端です。無いとこにはホントにないんですよね。

 

御祭神

宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)

 

詳細は、以下の投稿内容をご覧ください。

 

 

御由緒

キリッとしたキツネさまがお出迎えです。

手水舎はよくある小社のものですが、綺麗にしてありました。

江戸中期(元禄時代)の豪商紀国屋文左衛門が京都伏見稲荷神社より御璽(注:ぎょじ/ (「璽」は帝王の印の尊称) 帝王の印形。天皇の印。三寸の方形につくられる。現在、日本では詔書、親任官・認証官の官記、親授・勅授の位記に用いる)を拝受しこの地にお祀りしたのが当紀文稲荷神社です。

紀国屋文左衛門は第五代将軍徳川綱吉の側用人柳沢吉保・萩原重秀等と結び風浪を冒して紀州よりミカンを江戸に運び、また材木商として明暦の大火に木曽の木材を買い占め数年で巨万の財を築き豪遊して紀文大尽と称されたことはあまりにも有名です。

紀国屋文左衛門の店は八丁堀にあり、その下屋敷が現在第一勧業銀行(注:現在のみずほ銀行)深川支店あたりにありました。

当時この付近一帯は運河が縦横に走り此処に紀国屋文左衛門の船蔵があり、航海の安全と商売の繁盛を祈ってこの地にお稲荷様を祀ったものです。

以前この付近一帯は窪田家の所有地でありましたが、窪田家の没落とともに祀る人もなく荒れるがままに放置されておりました。

昭和の始め頃、この付近に疫病が流行し行者(注:ぎょうじゃ/苦行などによって超人間的な霊力をもつと信じられ、祈祷(きとう)、予言託宣(たくせん)、卜占(ぼくせん)などの宗教行為を行う人。神官や僧侶(そうりょ)と違う呪術(じゅじゅつ)宗教家であるが、それがかえって庶民信仰に合致するので、庶民の広い支持を受けている)にその平癒をお願いしたところ、何処かに放置されたお稲荷様があるはずで、そのお稲荷様を祀れば疫病は平癒すると言うご神示を戴き、当時草原と化していたこの付近を捜索した結果、荒れ果てた祠を発見し、肥料商人中田孝治が発起人となり、現在の社殿を建立お祀りしたところ、疫病は平癒し商売も大繁盛しました。

爾来商売繁盛家内安全のお稲荷様として広く信仰を集めて参りました。富士浅間神社/龍神様は中田孝治が富士講の講元をしていたことから富士浅間神社の御璽を拝受してお祀りしたものです。

富士浅間神社

龍神様

 

元の境内は現在地より北西約30米の奥まったところにありましたが、昭和六十二年大和永代ビルディング建設に伴い三菱倉庫株式会社の深い信仰心に基づく真摯な移転作業により昭和六十二年三月三十一日遷座祭を執り行い現地に移転しました。

又境内にある石は、この付近にあった米問屋肥料問屋等で働く力自慢の人達が差し上げることが出来た大石に自分の名を刻み記念としたものです。(・・・・・・以下略)

境内石碑(昭和六十三年五月吉日) より抜粋し、筆者により(注:)として注記を付記した。

離れて鳥居を撮影しました。奥のビルが三菱倉庫の大和永代ビルディングですね。ビルの中から休憩やちょっとお参りに出てこられる方が結構いました。

ご利益

商売繁昌・五穀豊穣の神様

 

御朱印

社務所もなく拝受できません。

 

周辺の見どころ

御船橋(場所:地図参照)

添付写真は、当時私が訪問した際に撮った写真で老朽化が進んでいたものの、変わったデザインで味のある橋でした。

その後、橋の架け替え工事が行われたようです。1ヶ月ちょっと前の2021年6月28日(月)より通行が再開したそうです。

 

伊能忠敬住居跡(場所:地図参照)

寛政7年(1795年)、50歳の忠敬は江戸へ行き、深川黒江町(現・門前仲町1丁目)に家を構えた

 

石碑に記載事項から抜粋

伊能忠敬は千葉県に生れ江戸にでて高橋東岡(高橋至時)に測量術を学び寛政7年(1795)幕府の命をうけて全国を測量し沿海路程図を完成した。その測量の原点は伊能忠敬の居宅であった。伊能忠敬ははじめこの付近にすみのち中央区八丁堀にうつり正確な地図を完成した。伊能忠敬は文政元年(1818)4月13日74歳をもって死去し台東区源空寺に葬られている。

 

アクセス

住所 : 紀文稲荷神社 東京都江東区永代1丁目14

都営大江戸線もしくはメトロ東西線 門前仲町駅から徒歩8分

地図

 

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