強いパワーを感じながら過ごした鹿島神宮を後にして、バスは南下して次の息栖神社へと向かった。
利根川が銚子から太平洋に流れ込む直前の海、川、霞ヶ浦に囲まれた水郷の中の森に静かに鎮座されています。バスから降り立つと風が柔らかく感じます。
お祀りされている神様、開運ご利益
主神
久那斗神(くなどのかみ):外からの外敵や悪霊の侵入をふせぐ神(下記の参考1参照)
相殿
天乃鳥船神(あめのとりふねのかみ):葦原中国(地上の国)譲渡のため天乃鳥船神が建御雷神の副使として葦原中国に派遣された(下記の参考2参照)
住吉三神(すみやしさんしん):陸・海・空の交通安全など。詳細は以下を御覧ください。
参考1
「くなど」は「来な処」すなわち「きてはならない所」の意味。もとは、道の分岐点、峠、あるいは村境などで、外からの外敵や悪霊の侵入をふせぐ神。
「古事記」の神産みの段で、黄泉から帰還したイザナギが禊をする際、脱ぎ捨てた褌(ふんどし)から道俣神(ちまたのかみ)が化生した。
「日本書紀」ではサルタヒコと同神としている。古事記と同様の場面では、黄泉津平坂(よもつひらさか)で、イザナミから逃げるイザナギが「八種類の雷が追いかけてくることに対して」「ここからこちらへ雷は来ることができない」と言って投げた杖から来名戸祖神(くなとのさえのかみ)が化生した。「古事記」では、最初に投げた杖から化生した神を衝立船戸神(つきたつふなどのかみ)が化生している。
参考2
神産みの段でイザナギとイザナミの間に産まれた神。
「古事記」の葦原中国平定の段では、天乃鳥船神が建御雷神の副使として葦原中国に派遣され、事代主神の意見をきくために使者として遣わされた。
「日本書紀」では天鳥船神は登場せず、事代主神に派遣されたのも別の者
息栖神社のHPでは、『「日本書紀」においては建御雷神と経津主神が遣わされ、久那斗神がその先導にあたったとされています。』との記載になっていますが、見当たりませんでした。
かなうお願い(ご利益)は何?
道の分岐点(結婚・就職・転職など人生の分岐点)に立ったときに、現在の自信の立ち位置を冷静に判断し、複数の選択肢から決定を下す固い決意をご報告する場。
自らの決意を後押ししてくれ、サポートしてくれるご神徳
縁結び、就職・転職、交通安全
神社参拝のもう1つの楽しみ、いただける御朱印は?
「みや桜」の前の「神札授与所」にて拝受できます。
おみくじの人気がとても高い神社でした。
見落としてはいけない必須の開運パワースポット
稲荷神社
神門を出て二の鳥居の少し手前に鎮座。両脇を固められている狐様が耳帽子と前掛けを揃って着けていらっしゃってとてもかわいい光景です。お稲荷さんにもしっかりと商売繁盛を祈願してきました。
一の鳥居と「忍潮井(おしおい)」
二の鳥居を出て、常陸利根川に向けて在るき進むと一の鳥居があります。
二の鳥居側から一の鳥居を見渡すと常陸利根川の奥、利根川そして平地が広がり海からと陸からの風が吹き抜ける通り道ができていました
近くまで来て見ると、一の鳥居の左右両脇に、二つの四角い井戸「忍潮井(おしおい)」があり、それぞれに小さな鳥居が建てられています。
好天のため水面が光って見えにくいのですが、周囲を回って井戸の中を覗くと、うっすらと何やら形あるものが見えてきます。
瓶(かめ)が見えてきます。(微妙にみえたけど、難しいです。)白御影石(なのかどうかは当然判断できるうものではありませんでした)で銚子の形をしているものを神社を背にして右側が男瓶(おがめ)・やや小ぶりで土器の形をしているものを女瓶(めがめ)と呼ぶそうです。
忍潮井は194年に造られ、ずっとこれまで清水を湧き出し続けてきたようです。
辺り一面が海水におおわれており、真水(淡水)の水脈を発見し噴出させたところ、辺りの海水を押しのけて真水が湧出したことから、忍潮井の名がつけら、近隣住民の生活水として活用されてきました。
日本三霊泉(伊勢の明星井・伏見の直井・常陸の忍潮井)の一つです。
オガタマの木
招霊(おがたま)の木、モクレン科。
幸運をもたらす樹の代表格の精霊の宿る木です。近寄ってパワーをお受けください。
ここで初めて本物を見ました。
下の御神木も同様に、植物の繁栄力、生きるチカラにはパワーを感じます。すこしでもそのパワーを受け取りたいと、無心で両手をかざして受け取っていました。精神に残存する異物を浄化してくれる穏やかで安らぎに満ちたパワーを感じました。
御神木
樹齢推定約1000年で、「息栖の夫婦杉」と呼ばれているそうです。
礎石(建物の柱を受ける土台石)
息栖神社の御本殿は、第51代 平城天皇の御代(806年、奈良時代)に此の地に遷宮されました。
以来、876年、1704年、1723年、1848年と数回に及んで建て替えられました。
この5個の石はいずれのときかに礎石として使用されて以来、昭和35年までその役目を果たしました。
想像もつかないくらいの長期間、礎石として御社殿を守り続けてきた、忍耐力・継続力・固い意志、
どれをとっても現代ビジネスマンにとって必須の素養でありスキルですね。
あやかりたいものです。
住所や公共交通機関でのアクセス
住 所 茨城県神栖市息栖2882
電 話 0299-92-2300
交通通機関 【東京方面より高速バス利用の場合】
※最短10分間隔で運行、東京からのアクセスに大変便利です。
JR東京駅八重洲南口より高速バスかしま号(鹿島神宮駅行き)で1時間30分、「鹿島セントラルホテル」停留所下車~タクシーで5分、または徒歩30分
【電車】
JR総武線(成田廻り) 小見川駅下車、タクシーで10分
JR鹿島線 鹿島神宮駅または潮来駅下車、タクシーで20分
私は、結局は鹿島神宮、息栖神社、香取神宮の東国3社巡りバスツアーに参加しました。
地図