5月の最終週、汗ばむほどの気温(31℃)の中、鎮西大社と称えられる長崎の総氏神様、諏訪大社に参拝。
長崎県長崎市上西山町にある神社で、長崎市内伊勢宮神社・松森天満宮とあわせた長崎三社、中川八幡神社と水神神社の二社加えた長崎五社のうちの一社です。長崎くんち奉納踊りでもとても有名です。
たくさんの狛犬さんがお願いを叶えてくれますので境内を探してみてください。
御祭神と御利益
主祭神
諏訪大社 :武神・厄除けの神
森崎大神:万物創生
相殿神
住吉大神:海上安全・大漁満足の神
住吉三神(表筒之男神、中筒之男神、底筒之男神)
御由緒
長崎は、戦国時代にイエズス会の教会領となり、かつて長崎市内にまつられていた諏訪・森崎・住吉の三社を、寛永2年(1625)に初代宮司青木賢清によって、西山郷円山(現在の松森神社の地)に再興、長崎の産土神としたのが始まりです。
さらに、慶安元年(1648)には徳川幕府より朱印地を得て、現在地に鎮西無比の荘厳な社殿が造営されました。
安政4年(1857)不慮の火災に遭い、社殿のほとんどを焼失しましたが、孝明天皇の思召しにより、明治2年(1869)に約十年の歳月をかけて以前に勝る社殿が再建され、さらに、昭和59年の御鎮座360年祭、平成6年の370年祭を記念して、二度の造営を行い現在の社殿が完成されました。
当神社の大祭(長崎くんち 10月7・8・9日)は、絢爛豪華で異国情緒のある祭として日本三大祭の一つに数えられ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
https://www.osuwasan.jp/
御朱印
諏訪、森崎、住吉の各御祭神の神紋があしらわれているところが鎮西大社の貫禄を感じます。
長崎くんちの朱印が押され、寛永11年(1634年)から続く諏訪神社の秋季大祭の重みを感じます。
境内ツアー(見どころ案内)
大鳥居と長〜い階段
参道には5つの鳥居があります。
最後の長い、長い階段(長坂と呼ばれています)
長坂を上り切って、後ろを振り返ると長崎の街が一面に広がります。
通り抜ける風がとても清々しいです。
階段の途中の祓戸神社(はらへど)に参拝
祓戸神社(はらへど)
もろもろの罪穢れを祓い清めて下さる神様です。
先ずここにお参りし、身も心も清浄にして御本殿にお参りします。
境内ツアー(見どころ案内)
神馬(しんめ)。神様が騎乗する馬。
祈願のために馬を奉納する習わしがあります。
長崎平和公園「平和祈念像」の作者でもある北村 西望(きたむら せいぼう)の作品
普通の小規模な神社では生きた馬そのものを奉納されても、その世話などが重荷となります。さらに、馬は高価であり献納する側にとっても大きな負担となることから、絵馬などに置き換わっていきました。また、こちらのように等身大の馬の像をもって神馬とすることも多い。
拝殿。「諏訪大社」の扁額が見えます
神池
神水が流れ込んでいましたが、池は網で覆われていて全貌はよく見えなくなっていました
「止め事成就の狛犬」
家出の足止め、借金止め、受験の滑り止め、禁酒禁煙などの願い事に、コヨリを狛犬の足に巻き祈願する信仰があります。
こま犬の井戸
江戸時代より高麗犬(こまいぬ)の井戸と呼ばれ、名水としての評判が高く、どんな旱魃(かんばつ)にも枯れる事なく、甘く香り漂う清浄水として有名です。
この水を飲めば安産にも効き目があると言われています。
別名「銭洗いの狛犬」とも言われており、この水でお金を洗えば倍に増えるとの信仰もあります。
願掛け狛犬
江戸時代長崎の遊女街で遊んだ船員に、翌日海が荒れて出港できず、もう一晩泊まってもらうことを願って、遊女が狛犬を海の方向に廻して願掛けしたことから「願掛け狛犬」と呼ばれて信仰を集めています。
狛犬を廻して祈念してください。
また、この祠(ほこら)には、財宝を恵み、音楽と方位を司る弁財天尊が祀られています。
玉園稲荷神社
お稲荷さんですので、商売の神様。朱色の鳥居がたくさん奉納されています。
玉園稲荷神社様の御朱印は馬銅像横にあるお札所で受け付けていただけます
玉園稲荷神社様の「抱(いだ)き大楠」
この大楠は、創建された頃よりこの地に自生し、数百年を稲荷の神と共に風雪を刻んでいます。
手を大きく広げて大楠を抱いて、パワーを授かることができますのでやってみてくださいね。
石造狛犬一対
以前、諏訪神社の斎庭にあったもので、御鎮座以来置かれていたと思われるものです。長い歳月に風化が激しい。巻髪の「たてがみ」は独特の形態で珍しく、阿形の狛犬は口に玉を含み中国の影響がみられる。
トゲ抜き狛犬
スゴイ形相の狛犬さん。昔から狛犬には厄祓いの信仰があります。
心に突き刺さっているトゲを抜いてもらってください。
狛犬の口の中に手を触れてお願いするそうです。
祖霊社
1808(文化5)年,イギリス軍艦の長崎侵入事件
イギリス軍艦フェートン号がオランダ国旗を掲げて長崎に侵入し,オランダ商館員を捕らえて人質にし,薪水・食糧を奪った。事件の後,長崎奉行松平康英 (やすひら) は責任をとって自害した。
康平を慰霊するため御霊を勧請奉祀したお社です、
アクセス
〒850-0006 長崎県長崎市上西山町18−15
長崎電気軌道 3系統「諏訪神社」駅から徒歩2分で一の鳥居に着きます。