東京、下谷に鎮座。
15柱の神様がお祀りされ、御利益も学問から恋愛などさまざま。広くはない境内はパワーをいただける場所がいくつもあります。
御朱印にも力を入れられていますので月参りさえれている方も多い人気の神社。ネコも安心してくつろぐ安らぎの神社さんをご紹介します。
御祭神
小野篁を主祭神とし、相殿に菅原道真をお祀りしています。
小野篁:おの の たかむら)は、平安時代初期の公卿、文人。政務能力に優れていた。また、漢詩文では白居易と対比されるなど、平安時代初期の三勅撰漢詩集の時代における屈指の詩人
概要
852年(仁寿2年)この地の住民が上野照崎の地に小野篁を奉斎したのが起源と伝わる。寛永年間(1624年–1643年)、寛永寺の建立のため幕府より移転を命じられ、現社地に遷座した。江戸末期、回向院より菅原道真自刻と伝わる像を迎えて相殿に祀り、「江戸二十五天神」の一つに数えられた。樋口一葉の「たけくらべ」に「小野照さま」の名で出ている。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
有名な逸話としては、まだ名もない役者だった渥美清が、御神徳を預かるべく小野照崎神社に通い、今よりも活躍できるように願掛けしました。その願いは参拝の直後に通じ、念願だった「男はつらいよ」の主役の座を手に入れ活躍することになった。
こうしたエピソードも手伝い、芸人や音楽家、 芸術家たちはもちろん、仕事の成功を願う多くの人が参拝に行くようになった。
御朱印
上の写真では分かりにくいですが、御朱印帳に文字のハンコが押されて「夏詣」など。その上から薄紙が掛かっている感じで高級感がり、涼しげな御朱印です。
下の写真で構造をご覧ください。
写真左が、普通にしている状態です。写真の右(スマホだと下になって見えるかも)が薄紙をめくり上げた状態です。御朱印帳には「社印」と「令和四年文月」と書かれているだけです。
朝顔の絵は、上から掛かっている薄紙に描かれています。
同時に拝受できるのが、超簡易の「うちわ」になるようなプラスチック製の扇型のモノです。
以下、2021/03/18時点の御朱印です
その月の最新の御朱印の情報
神社ホームページの「お知らせ」ページに、前月の終わり頃になると翌月のスマホようの「御朱印待ち受け」の案内と御朱印の案内が掲示されます。
リンクを貼っておきましたので適宜ご覧ください。
2022年8月の最新の御朱印の構図は、「8月「夏紅葉」特別御朱印では、御配神の菅原道真公と神社の動物たちが暑さを避け、水辺で納涼を楽しんでいます」(神社ホームページお知らせより)
お近くの方であれば、月参り&月替わり御朱印(毎月 月参りの二種の御朱印が用意されています)をお楽しみください。
絵馬
御祭神である小野篁公の描かれた絵馬。学問成就、出世祈願でしょうか。。。
見どころ
鳥居をくぐり、龍の口から手水舎の水が出てくるまでの様子(2021/03/18撮影)
鳥居
少し広い通りから神社に入るときにくぐる鳥居。好天に恵まれ、「夏詣」の旗がかすかな風に揺らいでいました。
神社裏口側の鳥居(2021/03/18時点)
手水舎
人感センサー式で、近寄ると龍の口から水が出る仕組みになっていました。
ご本殿
ご本殿とその入り口を固める狛犬さんたち。
境内末社
御獄神社(みたけじんじゃ)
蔵王権現を祭った神社。金峰神社・金峯神社(きんぶ、きんぷ、きんぽう、みたけ)ともいう。総本社は吉野金峰山寺の蔵王権現堂。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
三峯神社
名称から秩父の三峯神社から分霊を勧請したのではないかと思われます。
琴平神社
香川県仲多度郡琴平町の金刀比羅宮を総本宮とし、その主祭神である大物主神を祀る神社であり、日本全国に存在する。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
織姫・稲荷神社
境内に鎮まるお稲荷さんは、元は「長左衛門稲荷」と呼ばれ、当社が上野照崎の地より遷る前から下谷坂本の地の地主神としてお祀りされ、多くの逸話を残してきた古いお社です。戦後、縁結びの神様である織姫神社が合祀され、今では恋愛と仕事を結ぶ、むすびの神様として深い信仰があります。(出典:神社ホームページ「小野照崎神社について」)
庚申塚
本大阪の「大阪四天王寺 庚申堂」、京都の「大黒山金剛寺 庚申堂」と共に「日本三大庚申」と呼ばれ崇敬を集めていた「喜宝院 入谷庚申堂」から遷祀され、道案内の神として信仰を集めた「猿田彦命」をお祀りした庚申塚。全十一基の塔のうち、最古のものは1647年(正保2年)につくられました。また、台座に「見ざる・聞かざる・云わざる」の三猿の像が掘られた青面金剛の塔は、聖徳太子作といわれる大阪四天王寺にある霊像を模造したものと伝えられています。(出典:神社ホームページ「小野照崎神社について」)
富士浅間神社と「下谷坂本の富士塚」
富士浅間神社は、富士山本宮浅間大社の木花咲耶姫命(このはなさくやひめ)を主祭神とする神社
「下谷坂本の富士塚」(したやさかもとのふじづか)として、重要有形民俗文化財に指定されています。天明2年(1782年)に築かれた富士塚
浅間神社の境内にあり、また本物の富士山の山頂にある浅間神社奥宮に対応するように、こちらの山頂にも宮が設けられる。関東地方を中心に分布する。富士山の山開きの日(現在では7月1日)に富士講が富士塚に登山する習慣がある。基本的に富士塚の上から富士山をのぞむことができるように築造されるが、近年の家屋の高層化に伴い富士山を直接視認できるものはほとんどない。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
こちら小野照崎神社の富士浅間神社も普段は富士塚に立ち入ることはできないが、 6月30日と7月1日の2日間に限り、一般の方々に開放されている。
まだ、私もこの当日に参拝できたことはないが、いつかは行きたいものだと考えています。
富士山の溶岩からできているそうですが、遠目には盛り土をしているだけのようにしか見えません。本物の富士山も2合目くらいから1泊2日で登ったことがあります。もう本物富士山には行けないかな、と思っていますので、せめて富士塚にはいつか登山できますように。。。。
境内のネコ
当日は、3匹のネコと出会うことができました。人間に慣れているようで、近寄っても全く気にも留めない様子でくつろいでいました。
アクセス
東京都台東区下谷2丁目13-14
東京メトロ日比谷線 入谷駅:4番出口より徒歩3分
JR山手線 鶯谷駅:南口より徒歩7分
駐車場
ご祈祷の方のみ境内に駐車可
※ご祈祷の方以外の駐車は固くお断りします
近隣の見どころ、ランチ情報
ランチ情報
ご自身の食べログなどの情報サイトよりも「入谷」近辺の点数ランキングが一発でアクセスできますので下のリンクから入ってみてください。
食べログ ランキング!入谷駅周辺周辺の見どころ
当日は、長時間歩いたことと、気温も高かったので、周辺に寄りたい神社さんはたくさんあるのですが、帰り道のことも考えて、元三島神社さんに向かうことにしました。
この途中に、「旧陸奥宗光邸」があります。東京のスゴイと感じるところに、私の得意で好きだった明治から大正、昭和初期にかけての痕跡がたくさん残されているところです。結構感動モノです。
陸奥 宗光(むつ むねみつ、1844年8月20日〈天保15年7月7日〉- 1897年〈明治30年〉8月24日)は、日本の幕末の武士。明治期の外交官、政治家。版籍奉還、廃藩置県、徴兵令、地租改正に多大な影響を与え、カミソリ大臣とも呼ばれて第2次伊藤内閣の外務大臣として不平等条約の改正(条約改正)に辣腕を振るった。
現在もどなたかが住まわれているようで、当日も洗濯物が部屋の中にかけられていました。
〒110-0003 東京都台東区根岸3丁目7−15